会長挨拶
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このたび風力エネルギー学会の第9代の会長を拝命した永尾徹です。皆様のご支援を頂きながら全力で務めさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
1973年のオイルショックで、石油に依存するエネルギー構造の脆弱さが明らかになり、これを契機として風力エネルギーの利用と普及を目指して1977年に日本風力エネルギー協会が設立されました。その後2011年に一般社団法人化に伴い日本風力エネルギー学会に改称し、風力に関心を持つ多くの人々が集まり、研究と研鑽を続けてきました。この間、学会員が中心となり基礎的な研究や応用研究を進め社会実装を行い、我が国の環境に合う小型から大型の風車を開発したほか、風力発電事業開発への支援など、多くの成果をあげてきたことは学会の誇りとするところです。定常業務としては、45回を数えた風力エネルギーシンポジウム開催、学会誌、論文集の発行や講習会等を通じて、情報発信を続けてきたことも、風力エネルギー利用の普及に貢献できたものと考えております。
現在、エネルギー問題に加えて環境問題への対応策として風力エネルギーの利用と拡大がさらに重要になっております。政府は再生可能エネルギーの拡大に向けて具体的な政策を打ち出し、今まで見られなかった大規模な開発と導入が始まっております。このような状況下で求められる研究、技術、情報などは今までの当学会の領域を超えて来たと認識しております。
このような状況の中、日本風力エネルギー学会と会員各位の活動は、新たな環境に応じるための努力が求められております。この状況に対応し、さらにその先の形を見定めるために、今期の学会の活動は以下に重点を置くこととしました。
・現在の状況に迅速に対応できるよう学会の体制を改革すること
・広報活動を活性化し、国内外の学会、団体との連携を強化すること
・人材育成を強化すること
中でも、現在の急成長する風力関係の要求に応え、更には次の世代を担う人材を育成することは喫緊の課題であり、関係各位および会員の皆様のお力を借りながら、実行に移したいと考えております。
引き続き、関係各位と会員の皆様のご支援ご鞭撻を頂きますようお願い申し上げます。